宅人ブログ

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映画・読書・謎解き作品の感想録

なんとなく不穏、それが心地いい。映画『真木栗ノ穴』は“微ホラー”好きにちょうどいい一本だった【ネタバレなし感想】

微ホラーが好きです。

ドカン!と驚かせるタイプでもなく、血しぶきが飛ぶタイプでもなく、「……あれ? なんか変じゃない?」とじわじわ来るタイプ。

そんな僕が、たまたま見つけた一本。
タイトルとあらすじを見て、妙に引っかかった映画――
『真木栗ノ穴』。

派手な恐怖演出はほとんどありません。
日常のすぐ隣にある“違和感”を描く、不思議なお話です。

観終わったあと、静かに「こういうの、好きだ」と思えた作品でした。

 

※今回は、ネタバレなしで感想を綴ります。

 


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【作品情報】『真木栗ノ穴』

タイトル:『真木栗ノ穴』
公開年:2007年
監督:深川 栄洋
主演:西島秀俊
ジャンル:ホラー/ミステリー
上映時間:113分
レーティング:PG12

 

あらすじ

主人公の真木栗(演:西島秀俊)は、売れない小説家。

作品は評価はされず、仕事は減り、生活もじわじわと追い込まれていく。
正直、崖っぷちです。

そんな彼のもとに舞い込むのが、まさかの「官能小説」の執筆依頼。
お金もないので、引き受けることに。

しかし真木栗は、原稿用紙を前にして途方に暮れます。
官能小説なんて、どう書けばいいのか分からない。

そんなとき、隣の部屋にひとりの女性が引っ越してきます。

派手ではないけれど、どこか気になる存在。
そしてあるきっかけから、彼女の生活を“覗く”ことができてしまう状況に。

気づけば真木栗は、隣室の彼女をモデルに物語を書き進めるようになります。

見ること。
想像すること。
書くこと。

現実と創作が少しずつ混ざり合い、
彼の内面はじわじわと変化していく。

大きな事件が起きるわけではありません。
でも、確実に何かがズレていく。

この映画は、追い詰められた男の「創作」と「欲望」が絡み合っていく様子を、静かに、じっとりと描いた物語です。

【感想①】穴を見つけるまでの“退屈さ”が効いている

物語前半は、とにかく地味です。

主人公の生活は単調で、冴えない。
住んでいるは、売れない作家の姿をそのまま映し出したような古いアパート。
部屋の中は作家らしく本が山積み。
きっと文字を書く能力は高いんだろうけど、その以外の社会性や生活力には疑いを向けたくなるほど不摂生さが垣間見えます。
正直に言えば、「うわぁ、つまらなそうな人生だな」とすら思う。

でも、この“退屈さ”があるからこそ、
壁の穴を見つけた瞬間が異様に大きく感じられる。

特別な出来事ではないはずなのに、
彼にとっては結構な事件。

その感覚が、妙にリアルなんです。

 

【感想②】覗きはじめてからの“甘い緊張”

穴の向こうにいるのは、華美ではないけれど確かに美しい隣人。

派手さはない。
でも、目が離せない。
未亡人的な儚げな美しさ。

主人公が少しずつ彼女の生活を覗き、
勝手に親近感を抱き、
勝手に物語を作り上げていく。

ここがこの映画の面白いところ。

観ているこちらも、
「今日は何してるんだろう」
「誰と会ってるんだろう」
と、いつの間にか同じ目線になっている。

恋未満のほのかな好意。
でも、それは決して健全ではない。

この“甘さと気持ち悪さの同居”が、たまらない。

ちなみに、PG12です。
家族では観ないように。
お茶の間が凍ります。

 

【感想③】怖くない。でも、ずっと落ち着かない

ジャンルはホラー・サスペンスですが、怖さはかなり控えめです。

心臓が跳ねるシーンはない。
悲鳴を上げる場面もない。

でも、ずっと落ち着かない。

それは、主人公が少しずつ現実と妄想の境界を曖昧にしていくから。

彼は悪人ではありません。
どちらかといえば善人寄り。

でも無頓着で、独りよがりで、冴えない。

その曖昧さも、なんとも絶妙。

「この人、大丈夫か?」という感覚が、じわじわと胸に残る。

この映画の恐怖は、“何が起きるか”ではなく、
“この人はどこまで行ってしまうのか”という不安もあるんだと思います。

 

【感想④】大きな事件が起きないからこそ残る余韻

ストーリーや設定はシンプル。
壮大な謎が解き明かされるわけでもない。

でも、観終わったあと、
じわっとした余韻が残る。

あの穴は何だったのか。
彼の見ていたものは、どこまでが現実だったのか。

答えをはっきり提示しないからこそ、
観客の中で物語が続いていく。

ここが、この作品のいちばんの魅力かもしれません。

 

【まとめ】微ホラー好きなら、きっと合う

『真木栗ノ穴』は、
怖がらせる映画ではなく、
不穏さを味わう映画。

ゾワッというより、じわっ。
衝撃より、違和感。

  • 派手なホラーは苦手
  • でも、ちょっと変な映画は好き
  • 静かに不安になる作品を観たい

そんな人には、ちょうどいい一本です。

微ホラー好きとして、僕はかなり好きでした。

穴の向こう側、
あなたは覗きますか。

【後編】小説はもっと生々しい。「冷静と情熱のあいだ」読後の余韻が凄い

この記事は【前半】の続きとなります。

映画版の感想は前編で書いています。
まだ読んでいない方はこちらからどうぞ。

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――「冷静と情熱のあいだ」

映画を観終わった僕は、完全にやられていました。

「これは小説も読まないとダメなやつだ」

そう思って、すぐに原作へ。

結果――
もっとやられました。

映画では静かだった感情が、小説ではちゃんと暴れている。
特に順正。

というわけで、ここからは原作小説の感想です。

 

 小説の感想(ネタバレあり)

『Rosso』=あおい視点
『Blu』=順正視点

で、どっちが面白かったかというと――
僕は圧倒的に『Blu』派でした。

 

『Rosso』=あおい視点

『Rosso』は、「変化のない毎日」を好む物静かなあおいの視点で描かれています。

僕の語彙力で言うと……“侘び・寂び”的な日常。

理想の恋人とも言えるマーヴと暮らしているのに、感情の波はとても穏やか。
穏やかというより、ほぼ一定。

この例えはそうじゃないと怒られるかもしれませんが、極端に言えばエヴァンゲリオンの綾波レイのような静けさです。

そんなあおいの周りで、親友が結婚し、赤ちゃんが生まれる。
作中でははっきり語られませんが、きっとそこには少なからず寂しさもあったはず。

基本は静かに、淡々と進む物語。
でも、この『Rosso』、実は一番“熱い”のはプロローグなんです。

もしもどこかで順正が死んだら、私にはきっとそれがわかると思う。どんなに遠く離れていても。二度と会うことはなくても。

全編を通して読んでも、ここまで情熱的なあおいの言葉は出てきません。
だからこそ思うんです。
あおいこそが、本当の意味で“冷静と情熱のあいだ”の人なんじゃないか、と。

 

個人的に好きな『Rosso』のポイント

物語は終始、穏やかに流れます。

けれど、最後。
約束の場所で順正の姿を見つけたあの瞬間。

二冊通して読んだ中で、僕はあそこが一番グッときました。
展開はわかっているのに、胸がじわっと熱くなる。

僕の体感で言えば、冷静97%・情熱3%。

この“たった3%”の爆発力。
それが『Rosso』の魅力なんだと思います。

 

『Blu』=順正視点

一方の『Blu』は、空気がまったく違います。

順正の周囲では環境の変化が次々に起こり、その都度、彼の感情がきちんと言葉で描かれる。

映画の裏側を丁寧に解説してもらっているような感覚に近いかもしれません。

とにかく読みやすい。
気づけばどんどんページが進み、ほぼ一気読みでした。

正直、自分史上トップクラスで「続きが気になる」小説でした。
作者の辻仁成さんの文章の読みやすさもあると思います。

そして何より僕が順正の感情にかなり寄り添えたのが大きい。
総合的にはこっちの『Blu』の方が好きです。

過去を引きずる男は見苦しい?
いやいや、あの未練こそが人間らしくて最高に痺れました。

 

順正の生い立ち

映画ではあまり強調されませんが、順正の母は彼が生まれてすぐに他界しています。

さらに12歳までアメリカで育ち、日本にいてもどこか“帰る場所ではない”感覚を抱えている。

小説内でたびたび「母」を求める順正。
彼には「いつでも帰れる、変わらずそこにある場所」がなかったのだと感じました。

現在の恋人・芽実は、素晴らしい美貌で、順正を強く愛してくれる存在。
でも、それだけでは彼の心は満たされなかった。

馴れ初めははっきり描かれていなかった気がしますが、おそらく順正は「付き合えばちゃんと好きになれるかも」「孤独が埋まるかも」と思ったのではないでしょうか。

芽実との関係が壊れていく過程は、とてもリアルでした。
芽実の必死のもがき、その気持ちを想うと、胸がとても痛かったです。

「忘れられない人がいる状態ではもう付き合えない」って、残酷だけと精一杯の誠実だと思いますね。

映画では、正直なところ芽実に対する順正の誠実さがあまり伝わってきませんでした。
でも小説では違います。

芽実の離れて暮らす父に、一緒に会いに行くエピソードがあるんです。

芽実は「父にとって自分がどういう存在なのか」を知るのが怖くて逃げ出してしまう。
順正は、向き合うように説得する。

こういう大事な場面にちゃんと寄り添える関係って、なかなかできない。
そこには順正の誠実さがありました。

しかも物語の構造として、芽実の「父にとっての自分の存在価値を知るのが怖い」は、順正の「自分はあおいにとってどういう存在なのか」の問いと重なっている。

そんな芽実はどこか年下の妹のような恋人。
わかりやすくて、素直で、可愛い。

でも順正が求めていたのは、「いつでも帰れる、変わらずそこにある場所」だった。(あくまで僕の考察)

その意味で、あおいはやはり唯一無二だったんですよね。

 

絵画修復士というメタファー

そして小説では、順正の“絵画修復士”としての情熱も丁寧に描かれます。

画家の想いを読み取り、傷ついた絵に息吹を取り戻す仕事。
壊れたものを修復し、本来の姿に戻す。

この職業そのものが、復縁というテーマの大きな比喩になっているのでしょうね。

 

小話① マーヴが可哀想

あおいの現在の恋人、アメリカ人マーヴ。

ビジネスエリート。
性格もいい。
落ち着いている。
しかもジム通いの恵体。

映画ではケリー・チャンさんが長身なのでそこまで目立ちませんでしたが、小説では体格の良さが何度も描かれます。

正直、元カノの今カレがマーヴだったら、僕は即、敗北宣言です。

マーヴは基本的に大人。
でも、あおいの中に順正の存在を感じ取ったときには激高する。

そこが実に良かった。

映画ではマーヴも芽実も比較的きれいに身を引く印象ですが、小説ではもっと未練があってリアル。

ちなみに再会後、ベッドのシーン。
小説『Blu』では昔抱いたあおいとの違いが赤裸々に描かれています。
順正はマーヴの存在が頭をよぎります。

そりゃそうだ。
なんつったって相手は恵体のアメリカ人。
そっちの意味でも、負けを感じてしまう。

僕ならそこで二度目の敗北宣言。

でも順正が選ばれた。
……おめでとう。

マーヴ、あれだけあおいを尊重してくれてたのに。
なんの欠点もない相手でも、なぜだか心が満たないって……それは誰しも感じることはあるかも。

映画のマーヴの引き際のシーンは、あおいを理解しているからこその愛情を感じました。
マーヴが嫌な奴ではなく、いい奴だからこそ、さらにこの物語を切なく感じましたよ。

 

小話 ② 赤と青に込めた意図を知りたい

一見、あおいの性格を表すと「赤」ではなく「青」なんです。

でも、小説で、
あおい視点は「赤の装丁」。
順正視点は「青の装丁」。

ヒロインの名前は「あおい」。
映画では別れた日、あおいは「紫の服」、順正は「青い服」を着ている。
そして、時を経て偶然にも順正を見かけてしまった時のあおいは「赤い服」を着ている。
最後のシーン。あおいは「緑の服」を着ている。

これはもう意図的なのではないかと。
どっちかわからなくしているとしか思えない。

意図を知りたいとは言ったけれど、作品を楽しむ上では明確に説明はしてほしくなく、やんわりと自分で感じ取りたいという、まさにどっちつかずの僕の願望。

 

小話 ③ 沈黙を選びがちな僕に刺さる作品だった

僕は以前、異性から「(僕)さんって、未来ばかり見て、今を楽しんでいないよね」と言われたことがあります。「もっと自分と一緒にいるこの瞬間を楽しいでほしい」とも。

当時はピンときませんでした。

しかし、年齢を重ね、その言葉を貰えたことに感謝しています。

いつだって選ぶのは「沈黙」だった僕。

だから、静かな沈黙の中での、ほんのわずかな情熱が漏れてしまうこの物語は、僕の心を揺さぶりました。

 

小話④ イタリア

イタリア、行ってみたい。

これまで僕が観てきたいくつかの作品の中でも、イタリアの都市が舞台のものは多い気がします。

とはいえ、上司の単身イタリア旅行の怖い話を聞いているので、僕は一人旅はやめておきます。
行くならガイド付きツアーで。

物語の舞台であるフィレンツェは、小説の中で「京都のような街」と表現されていました。

なるほど、それはわかりやすい。
歴史と芸術の街。そりゃ惹かれますよね。

 

ここまでお読みいただきありがとうございました。

 

映画と小説、どちらが良いか。
結論は――両方観るべき、です。

映画の感想から読みたい方はこちら。

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最後は、Enyaの「Wild Child」で。
あの余韻、ぜひもう一度。

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【前編】25年越しに観た「冷静と情熱のあいだ」―自分が恋愛作品に酔いしれるなんて

【はじめに】まさかの恋愛作品

本日紹介する作品は「冷静と情熱のあいだ」。

映画と小説、両方観ました。

……自分でもびっくりしています。
僕が「恋愛作品」に酔いしれるなんて……!

映像作品はもっぱらダークファンタジー。
小説ならミステリー、微ホラー。

そんな僕が……恋愛作品……だと!?

いやいやいや。
人生捨てたもんじゃない。
(いや、まだ捨ててはいませんが)

「冷静と情熱のあいだ」のようなしっとりした作品を、僕のこんな語彙力で語るのは少し心苦しい。
しかしこういうスタンスのブログなので、このテンションで進めさせていただきまっす。

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なぜ今さら観たのか

この作品を知ったのは2001年、映画公開当時。

当時は原作小説があることすら知りませんでした。

ヒロインはケリー・チャンさんが演じる「あおい」。
当時、ケリー・チャンさんは日本のCMでも引っ張りだこだった記憶があります。

エキゾチックで、クールビューティ。
凄くかっこいいお姉さん。
当時の僕はそう思っていました。

お相手は竹野内豊さんが演じる「順正(じゅんせい)」。
映画は、この順正を視点にした物語。

舞台はフィレンツェ。
主題歌は透き通る世界の使い手、Enya。

ケリー・チャン × 竹野内豊 × フィレンツェ × Enya。

この四コンボを喰らったうえで、トドメの「冷静と情熱のあいだ」という秀逸すぎるタイトル。

僕は直感しました。

「これは……お子ちゃまには早い映画だ」と。

きっと美しい。
きっと大人の恋愛。
だから、若い自分には分からないだろう。
観るならちゃんと自分も恋愛経験を踏んでからにしたい。

それから――25年。

気づけば登場人物の年齢をとっくに超えているやないかい!

2026年2月。たまたま Amazon Prime Videoで表示されているのを見て「あ……」と。

これは観なくては。
そう思って再生ボタンを押しました。

こうして僕は、遅すぎる春に飛び込んだのです。
(いくらなんでも遅すぎる)

――結果。

めちゃくちゃ良かった。

その勢いのまま原作小説を図書館で借りました。
完全にやられました。

 

映画「冷静と情熱のあいだ」あらすじ(ネタバレなし)

公開:2001年
監督:中江功
主演:竹野内豊/ケリー・チャン

舞台はイタリア・フィレンツェ。

絵画の修復士として働く順正は、10年前に別れた恋人・あおいを忘れられずにいる。

大学時代、強く惹かれ合いながらもすれ違いによって別れた二人。
あおいは現在、アメリカ人男性マーヴと同棲している。

かつて交わした約束。

「30歳になる誕生日に、フィレンツェのドゥオモで再会しよう」

それぞれの「冷静」と「情熱」を抱えながら、運命の再会へ向かっていくラブストーリーです。

映画は順正視点をメインに、再会までの10年をロマンチックに描いています。

 

映画の感想(ネタバレあり)

25年越しに初鑑賞。

感想はひとこと。

余韻が、余韻がすごい……!

あおいは学生時代、順正の人生を守るために身を引いた。
順正は現在、幸せそうなあおいの生活を壊せない。

未練があるのに、言葉にしない。

でもそれは不誠実というより「怖さ」に近い。

言ってしまえば、相手の人生を動かしてしまうかもしれない。
自分の願いで、相手に選ばせてしまうかもしれない。

だから二人は「沈黙」を選ぶ。

視線の長さ。
立ち止まる間。
伸びかけて引っ込める手。

「好き」と言わないまま、「好きでいる癖」だけが残る。

この物語の綺麗さはそこだと思いました。

ハッピーエンドも、勝ち取ったというより「辿り着いた」感じ。
だから余韻が残る。

終わったのに、静かに続いていく気がする。

 

若き日の竹野内豊という破壊力

今やイケオジ代表格の竹野内豊さん。
でも当然、若い時代がある。

改めて観ると、その若さが物語の切なさを何倍にもしていました。

それが、遅れて鑑賞した僕にとって、「忘れることのできない過去という作品テーマ」と相乗して、美しく昇華したようにも思えました。

過去って、変えられないから美しくなることありませんか?

もう戻れないからこそ尊い。

若い頃の知り合いを見て、なぜかグッとくるあの感じ。
積み重なった時間ごと尊く思えてしまう現象。

あれ、名前つけてほしい。

 

映画と小説の大きな違い(超ネタバレあり)

最大の違いは再会のタイミング。

小説ではドゥオモが本当の再会。
映画ではその前に会う場面がある。

小説を先に読んだ人は「えっ」となるかも。

僕は原作後読みでしたが、正直ドゥオモまで取っておいてほしかったです。

ラストに流れるEnyaの「Wild Child」。

あれは反則。

余韻が……余韻が……。

 

(後編へ続く)

小説の感想と考察は後編でまとめています。
映画では静かだった感情が、原作ではもっと生々しく描かれています。
順正の未練、マーヴはもっと可哀想…。

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『チェンソーマン レゼ篇』感想|デンジになった気分で恋した話【ネタバレ注意】

映画『チェンソーマン レゼ篇』、劇場で観てきました!

僕は原作未読のアニメ勢。ただ、マキマさんの正体とか主要キャラの結末はうっすらネタバレで知ってます。とはいえ「レゼ篇」のストーリーは初体験。だから今回の映画は本当に楽しみにしてました。

最大の理由? それは――レゼに一目惚れしていたからです。

 

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レゼ、一目見て「儚げ系」だと確信した

いや、あのルックス、完全にタイプなんです…。
登場した瞬間に「儚げ系だな」って直感しました。キャラデザの力なのか、心を射抜かれましたね。

『チェンソーマン』ってマキマさんや姫野先輩みたいに、“年上のお姉さん”をめちゃくちゃ魅力的に描くじゃないですか。バトルがメインの作品だけど、僕は正直「お姉さんとのドキドキ疑似体験」が楽しみで観てる部分もあります。

そんな中でのレゼ。心臓をわしづかみにされました。

 

レゼはやべぇ女、でも惚れる

映画を観てみて、想像通りの女性でした。

外見はあんなにも可憐なのに、中身は圧倒的に強い。戦闘シーンは「やべぇ女」って震えるレベル。能力だけじゃなく、身体能力も規格外。そして、なんという姿で戦ってんだ…さすがに露出しすぎ…。

変身後の姿は、H・R・ギーガーデザインのエイリアンのような頭部。あの美女の姿との対比もまたいいですね。

でも、人間の姿に戻るとデンジと同じく、やっぱり惚れ直してしまう。
「私の他に好きな人いるでしょ?」なんて言われて迫ってこられたら……そりゃ落ちますわ。

ショートパンツ姿が本当に可愛いというか綺麗というか。スカートじゃないってところがポイント。

ノースリーブ+ニーハイ姿も最高だけど、ラストでのフレンチ袖+短めソックス姿が一番キュンときました。個人的にはこっち派。すみません、気持ち悪いこと言って。

 

最期の台詞で全部つながった

ラストの「私も学校行ったことなかったの」という台詞。
ここで一気に全てが繋がりました。

夜の学校デート。あの儚げな笑顔。
本当はただ普通の学生として過ごしてみたかったんじゃないかなと、と考えると切なすぎます。

知らずに花束を抱えて待っているデンジの姿もまた刺さる。
「やべぇ女だ」という感想より、「幸せにできなかったのか…」という気持ちが強く残りました。

 

レゼ以外の感想

なんか、もう興奮してレゼのことしか語っていませんが(笑)、他にも印象に残ってことを簡単にまとめますね。

台風の悪魔がなんかかっこよかったです。ナウシカの巨神兵、サイコガンダム、鬼滅の手鬼や魘夢(最終形態)など、巨体なのに惨敗するキャラが結構好きなんです。

ビームは体を張ってデンジ君を何度も守ってくれました。何度もボムに爆破されて「うわぁ、ついにやられたか」って思ってもしぶとく復活しとる。ハラハラしながら観てました。

バトルが終わり、レゼがデンジに会いに行くシーンで、登場したマキマさん。ネズミを率いて登場した時は、かっこよくて痺れました。こういう演出、好きです。そしてマキマさんの非道ぶりが描かれていて、これまたミステリアスキャラとして引き立っていました。

パワーちゃんが花束を前に以外にも頬を赤らめていて、可愛かった。えっ、花を前に頬赤くすようなキャラだっけ!? とにかく可愛い女子に頬を赤らめられると、すぐキュンとしちゃうのはデンジ君と一緒の僕です。

レゼがバイトしていたカフェの店名「ニ道」って、意味深ですよね。このままデビルハンターとして生きる道(都会のネズミ)、逃走して自分たちで幸せを掴む道(田舎のネズミ)、っていう意味でも込められているんでしょうか? 映画だけ見るとそのように想像してしまいます。

 

感想まとめ

泣くまではいかなかったけど、この胸に残る切なさはなんて言えばいいんだろう。
『チェンソーマン レゼ篇』は、ただのバトル映画じゃなくて、恋の甘酸っぱさと取り返しのつかない悲しみを一緒に味わえる作品でした。

デンジの気持ちがよくわかる。
僕も、映画を観ている間は完全にデンジでした。

レゼ、ドキドキをありがとう。

【ネタバレ全開】映画『鬼滅の刃 無限城編 第一章 猗窩座再来』感想|義勇本気モード&猗窩座の救いなさに涙…

※この感想記事は映画『鬼滅の刃 無限城編 第一章 猗窩座再来』の重大なネタバレを含みます!
まだ鑑賞していない方は、どうぞご注意ください。

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公開初日、朝イチの回で観てきました!
いやー、すごかったです。無限城、落下から涙までノンストップの約3時間。
アクションと感情が怒涛のように押し寄せる一作でした。

以下、覚えている限りでシーンの詳細と感想をまとめています。
順番や細かい演出の違いがあるかもしれませんが、どうかご容赦ください。

 

見どころ

  • 無限城がマジ無限、広すぎて怖い
  • 早すぎるしのぶさんの退場…【童磨戦】
  • 一番スッキリして気持ちよかった【獪岳戦】
  • 義勇さん、ついに本気を出す【猗窩座戦】
  • 報われなさすぎるよ…【猗窩座の過去】

 

【冒頭】柱たち、無限城へ

最初に登場したのは…お館様が唯一、作戦を打ち明けた男――悲鳴嶼さん。
冒頭は、彼の墓参りのシーンから始まります。
これまでも何度か登場した墓地ですが、今回は改めてそのお墓の数の多さが映し出され、これまで死んでいった者たちの数が伺えます。
静かながらも迫力のある導入でした。

続いて、無限城へ落下していく鬼殺隊員たち。
柱稽古編では驚いていた面々も、さすが柱たち。落下中でも即座に状況を把握し始めます。

「甘露寺に近づくなゴミども」って、口が悪くてかっこいい伊黒さん。

無一郎君はお館様の死を悲鳴嶼さんから聞き、目に涙。彼にも人の心が戻っているんですよね。

そして主題歌が流れます。
印象は…けっこうファンキー!

落下シーンが意外と長く、「このまま落ちたら死ぬのでは…?」とちょっとソワソワしましたが、そこは鬼殺隊、しっかり各自で着地してきます。
義勇さんがさりげなく頼れる先輩ムーブをしていて、さっそく格好いい。

 

【バトル①】しのぶ vs 童磨

広大な迷路のような無限城の中、しのぶさんは偶然(あるいは必然)童磨のいる館へ。
光の漏れる扉を開けた先にいたのは童磨――
いや、僕だったら絶対にそっと扉を閉めて見なかったことにしますけどね。

でも、しのぶさんは迷いなく突入。戦闘開始です。

ここでカナエ姉さんの回想も挟まれ、しのぶさんの覚悟と背景がじっくり描かれます。
那田蜘蛛山以来の本格戦闘ですが、ここでついに全型披露。蟲の呼吸、かっこいい!
いつも淡々とした口調のしのぶさん、声を荒げる。
刀捌きも華麗で、童磨からも「今まで戦った隊士の中で最も速い」と絶賛されるほど。

しかし、童磨の圧倒的な力の前に、左の肺が損傷。
致命傷を負いながらも、カナエ姉さんの言葉で立ち上がり、最後の技『百足蛇腹』を放ちます。

小柄で可愛いしのぶさんがムカデの技を繰り出す――もう、最高にしびれます。

ただ、それでも童磨には効かず…。
この戦いの中で、しのぶさんの羽織が少しずつ破れていくんですよ。蝶の羽をもがれるように…。
もう、この時点で視聴者も「これは散ってしまうんだ…」とわかってしまう。切なすぎます。

童磨の抱擁により、しのぶさんは吸収されてしまいます。
そこにカナヲが駆けつけるものの、間に合わず。
「ボキッ」という骨の音――脊髄なのか、首なのか…残酷。

体感ですが、冒頭からわずか30分ほどで、しのぶさんが退場。
原作で展開を知っていても、辛すぎる…。

しのぶさんが童磨に取り込まれていく描写、静かで残酷で、本当に胸が苦しくなりました。
それを弟子のカナヲが目の当たりにする。
しのぶさんは煉獄さんのように次の者に言葉を残すことのできる最期ではなかった。
ここで僕の目から涙が…。

 

【バトル②】善逸 vs 獪岳

原作よりも内容がモリモリに感じられて、まさに映画映え!

原作では「瞬殺されたイメージ」の獪岳ですが、しっかり丁寧に雷の呼吸の型を披露。
黒い雷光がエフェクトも込みでめちゃくちゃカッコいい!

鬼になってもなお雷の呼吸を使えるというのは、やっぱり反則級のかっこよさ。
雷光が黒っていうのもまた映えるんですよね~。

善逸は、たぶん本気を出せば即終わらせられたと思うんです。
でも、それでも獪岳を許したかったのか、最後まで確かめたかったんだろうなって。

人間時代の回想シーンもふんだんにあり、獪岳のどうしようもない性格の悪さが改めて強調されます。
ほんと、救いようがないんですよねこの人。

でもそんな彼に対しても、善逸は想いを背負って『漆の型・火雷神』を放つ。
これ、原作時代から「アニメでどう描かれるのか?」と期待されていた技。
壁を螺旋状に走る雷光が、まさに“必殺技”の風格。

獪岳は倒されたけれど、善逸は重症。
あのいつもの騒がしさは封印されていて、むしろ静かな悲しみが漂っていたのが印象的でした。

ちなみに村田さんもちゃっかり登場(笑)
弐ノ型・水車、ありがとう!

 

【バトル③】炭治郎&義勇 vs 猗窩座

ついに来ました、無限列車編の因縁再び。
猗窩座が登場し、炭治郎&義勇とバトル開始!

炭治郎はすでに格段に成長していて、無限列車の時とは桁違いの強さに猗窩座賞賛。
義勇さんも冷静そのもの――とはいえ、上弦と初対面でこの落ち着き。さすが水柱。

最初こそ水の呼吸を使う炭治郎ですが、すぐに日の呼吸へ切り替え。
義勇さんとの水の呼吸の出し合い、もっと見たかったなあ…。

途中、鳴女の力で特設ステージみたいに会場設営。
プロレスのリングっぽい?いやスマブラのステージか?

猗窩座は「弱者が滅ぶのは自然の摂理」と語りますが、炭治郎は「違う」と即反論。
「赤子は強き者に育てられ、やがてまた弱き者を助ける。これが節理だ」――まさに炭治郎の信念。

このあたりで、『そういや猗窩座っていつからこんなに強いんだろう。猗窩座の人間時代ってどんなだったんだろう』って視聴者が疑問に思うような構造に。

そしてついに義勇さん、痣を出してしまった…!
義勇さん過去一番にキレッキレな戦闘シーン、うぉぉ!水の兄貴!最高でした。

ただ、それでも猗窩座はさらに強い…。
勝てるのか…?と思ったその時、名探偵タンジロウ爆誕。
過去の記憶を手がかりに猗窩座の攻略法を導き出します。
父の記憶、伊之助の言葉、すべてがパズルのように繋がっていく。

炭治郎が首を斬ると、猗窩座が第二形態へ。
そこからの人間時代の回想は、原作未読の人はかなり衝撃だったと思います。
「体のあの模様の意味って…!」と、知ってても胸がざわつく。
そしてあんな純愛してたなんて…この色男!(いやでも茶化せる空気ではない)
初めて知る人は、心がえぐられるんじゃないでしょうか。

拒否したいのに猗窩座は体が再生してしまいます。
しかし最期は愛する者たちがあの世から迎えにきてくれ、体が崩壊。

ここで僕に、二度目の涙が。
隣の席の人に泣いているの知られたくなくて、涙を拭く動作をせずマスクの中まで濡らす。
なんの意地だか。

 

【エンドロール】

恒例のエンドロール。
しのぶさんのイラストだけ逆さま。
うぅ…(涙)


【感想】

とにかく情報量と感情量が濃い。
一章だけでここまで詰め込んでくるとは…!

でも、ちょっと辛口を言うなら「戦闘中の回想が長すぎる」と感じました。
説明セリフも多めで、テンポが止まりがち。

おそらく、初見の人や久々に観る人に向けた親切設計なんでしょうけど、ファン目線だとちょっと冗長に感じる場面も…。

 

【原作との違い】

明確に違っていたのは、千寿郎くんが登場しなかったことくらい?
宇随さんと煉獄パパは原作通り登場しました。鱗滝さんも。
他もほぼ原作通りの展開でした。見落としあったらすみません。

 

【今回のMVP】

完全に個人的な視点ですが、義勇さん!

ずっとクールだった彼が、ここにきてついに本気。
痣発現、炭治郎を守りながらの戦闘シーン、格好いい。

 

【他にも印象に残ったのは】

そりゃ猗窩座。
あの過去、あの最期――
“鬼側の主人公”ともいえる彼の退場は、やるせなさと切なさで胸がいっぱいになりました。
猗窩座の「弱者を見ると虫唾が走る」…って台詞、彼の過去を知ると、そういうことか、ってわかる…。

あと、実弥。
ちょっとしか出てないのに、なんか圧倒的強者感。
“迷いなき復讐者”って感じで、貫禄ありましたね。黒死牟戦が怖いけど、楽しみです。

あともう一人、珠世さん。
一人で無惨を食い止めています。結構気持ちの悪いシーンでした。あんなグロテスクな空間で孤独に耐えています。もう少し耐えてくれ~…というエールを込めて。

 

【まとめ】

とにかく、しんどい。けど観てよかった。
無限列車編では「痛みは成長の糧」だったけど、今回は「痛みそのものが残る」。
観終わった後、心が重くなってしまうような、そんな作品でした。

続編も間違いなく観ます。
でも今はちょっと、気持ちの整理が必要です……。

今回の映画はまた後日感想を書くかもしれません。とりあえず初日の記録としてここに残します。

ではまた!

『鬼滅の刃 無限城編 第一章 猗窩座再来』公開前夜!高まる気持ちが止まらんぞ杏寿郎!

いよいよ明日公開だな、杏寿郎!
『鬼滅の刃 無限城編 第一章 猗窩座再来』が!!
あの時、朝日が昇らなければ杏寿郎は俺の血肉となっていたはずだ…!!!

…はい。

これ、僕の普段使っている愛用マグカップなんですけどね、なんか猗窩座になった気分になれるんですよ。

え?どういうこと?って思いました?

ほら、煉獄さんと猗窩座の戦いを思い出してくださいよ。残念ながら煉獄さんは猗窩座に敗北してしまいましたよね。

そして朝日が昇らなかったら、鬼になることを拒んだ煉獄さんはそのまま猗窩座に食べられていたと思うんですよね…。

トマトジュースの赤がね、もう「これ煉獄さんの血やん」って脳内変換されちゃって、もれなく猗窩座になった気分を味わえるんですよ。これ飲んでたら猗窩座はさらに強くなっていたと思うのです。

ちなみにマグカップはモノトーン。これがまた血の赤を引き立てるのなんのって。狙ってないけど、思わぬ演出効果。

悪趣味だなんて言わないでください。偶然の産物なんです本当に。このマグカップでトマトジュースを飲む度に毎回「あ…煉獄さんの血、飲んでる…」って思っちゃうんです。

 

はい、そんなわけで!

いよいよ明日、2025年7月18日(金)、待ちに待った『鬼滅の刃 無限城編 第一章』が映画館で公開されまっす!!

僕はしっかり朝イチの回をゲットして、地元の映画館で観てくる予定です!よっしゃ!!

……が! このチケット取るまでに、またしても一悶着ありました。

まず、先行販売が始まったのが公開4日前の7月14日、深夜0時(=15日の0時)。もちろん僕はパソコンの前で正座スタンバイ。

定刻前に練習しつつ、そしていざ本番。定刻にピッタリにアクセスしたら……画面には「アクセスが集中しています。しばらくしてから再度お試しください」って出てるじゃないの。おいおい5年前の無限列車編とまったく同じやないか〜い!!

あの時は、ほぼ1日経過してもチケット購入のサーバーに全然繋がらなくて、「1年も楽しみに待って、買えなかったらどうしよう」と半泣き状態。仕事中もトイレでポチポチアクセスを試みてました。結局、仕事が終わってから車で夜に片道35分かけて映画館の券売機まで行って買ったんですよね。今となってはちょっとした武勇伝。笑

今回はさすがにそこまでは行かずに済みました。約1時間半後、午前1時半にようやくネットで購入完了。は〜これで安心。

ちなみに、今回の『鬼滅の刃 無限城編 第一章 猗窩座再来』、上映時間が約3時間あるらしいです。なかなかの長丁場。

途中でトイレに立ちたくないから、水分は控えめで臨みます。もちろん脱水症状にならない程度にね。

近いうちに感想記事もアップ予定ですので、また遊びにきてください!ではでは、無限城で会いましょう〜!

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映画『FALL/フォール』感想|600m上空の絶望にゾッとした話

こんにちは。
今回ご紹介するのは、映画『FALL/フォール』!

僕がこのブログを始めるよりも前……いや、もう2年近く前になるかな?
その頃に観たんだけど、あまりに面白すぎて、今さらながら紹介せずにはいられん!と思って筆を取りました。
というわけで今回は、“高所系ドッキドキ映画”『FALL』を語っていきますぞ!

youtu.be

【見どころ】登場人物ふたり、高さは600メートル!

この映画、めっちゃシンプルです。
出てくるのはほぼ2人だけ。脇役はいるものの、本当にほぼ2人。

そんで物語の舞台は、なんと高さ600メートルのテレビ塔。ストーリーもいたって単純。

「高いところに登ったら、降りられなくなった。」

──もうこれだけ。
でも、これがめちゃくちゃ怖い!
しかもね、ただのパニック映画じゃないんですよ。
終盤に「うおぉ!」と叫びたくなるような、『意外すぎる』“ギミック”が仕込まれてるんです。
このギミックがまた……ズルい!うまい!鳥肌立ちました。

 

あらすじ(※ネタバレなし)

クライミング好きの女性・ベッキーは、事故で最愛の夫を亡くし、生きる気力をなくしていました。
そんな彼女を立ち直らせようと、親友のハンターが持ちかけたのが「600メートルのテレビ塔に登ろうぜ!」という謎のチャレンジ。

登頂はなんとか成功したものの、そこからが地獄の始まり。
老朽化したはしごが崩れ、降りられなくなってしまったふたり。
食料も水も電波もない。人はこない。
あるのは、絶望的な高さと、容赦ない太陽と風──。

ふたりはこの極限状況からどうやって生き延びるのか?
そして、ラストに待ち受ける衝撃の“事実”とは──。

 

【感想】うおぉ!このギミック大好物です

僕、こういう“シンプルな状況×意外なひとひねり”って、たまらなく好きなんですよ。
しかもこの映画、めっちゃ怖い。高所恐怖症の人はマジで注意。
手に汗どころか、背中にも汗びっしょりになります。

でもそれだけじゃ終わらないのが『FALL』のすごいところ。
終盤で仕込まれた“ある事実”に気づいた瞬間──
「うおぉ!なんやこの映画、おもろーーー!!」って声出た。ほんとに。

これ、観終わったあとに誰かと語りたくなるタイプの映画です。
そして改めて、アイデアの勝利だな~と思いました。
予算がどうとか、派手なVFXとかじゃなくて、「アイデア一発で勝負してる映画」って、僕の大好物。

 

【まとめ】あんまり構えずに観るのがちょうどいい

とはいえ、あまりにも「ギミックあるぞ…ギミックあるぞ…」って身構えて観ると、逆に拍子抜けする可能性もあるので、ほどほどにフラットな気持ちで観るのが吉です。ちなみに僕は暇つぶしで観た状態だったので、期待値が低かったのが良かったのかも。

高いとこ苦手な人は、ソファの肘掛け握りしめて観てほしい。
あと、高さに強い人も「人間ってここまで追い込まれるとこうなるのか」ってとこに注目してほしい。

ということで、『FALL/フォール』。
怖さと驚きのミックスジュースみたいな一本でした!
個人的には、何年経ってもふと思い出すタイプの映画です。

気になったらぜひ、登ってみてください(←観てねの意)。